あおによし


奈良で一番偉いのは「鹿」です。
さてと、みなさま、奈良へようこそ。
わたしは、生粋の奈良県民です。母も父も祖父母も曾祖父母も奈良の人。
どっぷり奈良の田舎者です。

奈良ってほんと時間がゆっくりでしょう?
お隣の大阪から見れば、奈良の人の動きって全部スローモーションに見えるかもしれないですね。
とくに、「阪神高速」では「奈良ナンバー」の車がご迷惑をかけております。
あの(笑)阪神高速で、車間距離をたっぷりとり悠々と法定速度で走行し
渋滞の原因を作っている車はほとんどが「奈良ナンバー」です。
いや~本当に申し訳ないです。

でもね、決して「悠々と」なんぞしてないんです。あのときの奈良のドライバーの気持ちは
「きゃああああああああ、なんなの!?この車の量は??この車間距離の狭さは!!
どこで降りたらいいの??どこ??どこなのぉぉぉっっ!!」
とパニックなんです。
わたしも、大阪市内を走行できるようになるまでは3年ほどかかりましたもん。
わたしたちの口癖は「大阪ナンバーの車は怖いから、離れよう」でした。
「大阪の街なんぞ怖くて車で走れない」っていう奈良の人、結構多いんですよ。
生駒トンネルを抜ける間にいろんな覚悟を強いられますから。

 

奈良には海がありません。
「奈良の人は『海』を見たら、必ず『海だ!海だ!』って騒ぎだす」というのは事実です。
海を見るだけで、うれしくなってしまうんですよ。
奈良盆地は周囲を山々に囲まれているため海へのあこがれは相当なものです。

 

奈良の人って、よく「閉鎖的だ」って言われます。
確かにそうかもしれないです…。
でもね、それは、「お互いに邪魔をしない」っていう優しさの形でもあるんです。
迷惑をかけ合わない距離の取り方が、とても上手なんですよ。
奈良大好きの他府県の友人たちは、口をそろえて「奈良の人って、放っておいてくれる。
それがいい。」
って言うんです。
奈良へ来ると、なぜかゆっくりできるし癒されるっていうのは、奈良県民の持つ絶妙な距離感
理由の一つかもしれないですね。

 

人間関係に疲れたら、東大寺の大仏さんに会いにきてください。
仕事に行き詰ったら、奈良公園で鹿とたわむれてください。
猿沢池のカメを眺めてください。若草山に登ってください。
二月堂から奈良の景色をながめてください。
平城宮跡で寝転んでください。佐保川の桜をご堪能ください。
桜井のどでかい鳥居を見上げてください。飛鳥の石舞台を訪れてください。
吉野を感じてください。

 

やまとはくにのまほろば。永久に。

 

出店淳子